Shopifyサイトを遅くするアプリの特徴とは

Shopifyアプリ、少ない方がいいとは言うものの…

サイトを運営するにあたっては、その表示速度が重要であることを以前記事にし、その中で「必要のないアプリが入っている」ことも、サイトを遅くする原因の一つと書きました。
これはShopifyでの構築を念頭に置いて書いたのですが、一般的にShopifyでサイトを構築する際には、アプリの数を必要最小限に絞ったほうが良いと言われています。
アプリを厳選せずに、機能のままにアレもコレもと追加していくと、表示速度的にも運営費用的にも、サイトはどんどん重くなっていくためですね。

運営費用のことはさておき、サイトの表示速度に関して、どのようなアプリが、なぜ悪影響を与えているのでしょうか。

マーケティングツールアプリ「FIREPUSH」の公式サイトに、そのあたりに関して書かれている記事がありましたので、かいつまんで紹介させていただこうと思います。

問題のあるアプリの特徴はどのようなものか

アプリをインストールすると多かれ少なかれサイトは重くなっていきますが、特にどのようなアプリを避けたら良いのか、記事では以下四点のような特徴を挙げています。

リクエストが多すぎる
リクエストとは、サイトを表示する際に、ファイルを読み込もうとサーバと通信した回数です。最適化されたアプリは、目安ではありますが、5回以上のリクエストを行うべきではありません。
ウェブサイトが優秀な表示速度を保てるのは、一度の表示でリクエスト数が90回程度までです。これが150回を超えると、サイトが遅くなってきます。

ファイルが最適化されていない
機能追加系のアプリは、特に圧縮・最小化・最適化されている必要があります。
例えば、最小化を意味する「min」や、圧縮を意味する「zip」というキーワードが説明文などに含まれるアプリは、すでに最適化されていると判断できるでしょう。
また、機能などにもよりますが、最適化されていないアプリのファイルは35MBから100MBの範囲であるのに対し、圧縮されたものは通常20MBから数キロバイトの範囲です。

リクエストが重い
容量の大きいファイルは速度最適化の宿敵。リクエスト数と並んでページの読み込み時間に影響を与える要因なので、個々のリクエストの重さについても気を配る必要があります。
また、リクエストが重いアプリの多くは、不要なデータをキャッシュの形で保存しています。そのため、アプリを削除した後でも、そのデータの一部が残り続け、あなたのサイトを重くしていきます。

貧弱なコーディング
外部ファイルを頻繁に読み込むアプリは、使用されるたびに外部ファイルを読みこもうと新しいリクエストが発生するため、コーディングに難があります。
また、JavaScriptが大量に使われているのも、開発力が低いアプリの特徴です。機能的に必要なのかもしれませんが、あまり多すぎるとサイトのスピードに悪影響が出ます。

Shopifyストアの速度を最大化する方法とは

以上を踏まえて、サイトの速度を改善するためにできることは何でしょうか。
アプリに関しては、記事は以下のようにまとめていました。

アプリの数を減らす
まず余計なアプリを削除します。一部のアプリはアンインストール後も余分なコードが少し残る傾向がありますので、そこも含めてきれいにすることを忘れずに。

多機能なアプリを選ぶ
1つのアプリで複数のことができると、アプリを追加する数を抑えることができます。
例えば「ギフト機能」「ラッピングなどオプション」「追加メッセージカードとその内容」「配達日時指定」などを一つのアプリで担当できれば、別々に4個のアプリを導入せずとも良くなり、アプリが占有するメモリの節約になります。

評判の良いアプリを選ぶ
先人と同じ過ちを繰り返さないために、アプリの選択にはより注意が必要です。
不要な外部ファイルやJavaScriptがプログラムを肥大化させているアプリは避けましょう。

以上となります。

元記事が、アプリ販売会社の書いているものなので、自社のアプリに関して不利な要因などをあえてスルーし、自社製品に当てはまる点を強調している可能性も考えられなくはないのですが、「どうもアプリを入れてからサイトが重いぞ」と思った場合、参考にしてみても良いのではないでしょうか。


関連するサービス

関連記事

  1. ECサイトにおけるクーポンの効果的な設定と注意点

  2. 在庫切れ商品ページが秘めるSEOとマーケティングの新たな可能性

  3. LTVの重要性と、求め方と、使い方に関して

  4. 離脱防止ポップアップ、そのちょっとした改善案

  5. ヘルスケア市場での挑戦とビジョン

  6. GA4導入から3ヶ月の今