ここ数年ですっかりおなじみになったSDGs
持続可能性=サステナビリティはECサイトにとっても他人事ではなく、Shopifyによる2022年11月の調査によれば、調査に協力した日本の消費者2000人のうち
- 32% が、持続可能な買い物を実践
- 2023年も継続、もしくはさらに努力する予定
- 45%は年末年始の商戦中、持続可能なブランドから製品を購入する可能性が高い
という結果が出ています。
こうなってくると、SDGsに配慮することが、購入の後押しをするということも十分考えられるのではないでしょうか。
ですが、持続可能なECサイトというのは具体的にどのようなものでしょうか?
ECサイトとして最初にできること
ECサイトとしてサステナビリティに完全に対応するには、多くの時間と手間がかかります。
ですが、まず最初にできることは思ったよりもシンプルで、大きく以下の通りではないでしょうか。
- 梱包材をサステナブルなものに変え、必要なものだけを使う
過剰な梱包を避け、パッキングに紙テープを使用したり、緩衝材として紙パッキンを使用するなどの対応を行うことで実現されます。
また合わせて、明細書なども印刷されたものを使用せず、ペーパーレス化できると良いでしょう。 - 返品や交換を減らすための方法を考える
返品のための物流も環境への影響を与えます。そのため、返品されてしまった製品を廃棄せずに再利用を行ったり、新品と交換を無理に望まない顧客には修理対応を行ったりといった選択肢を用意します。 - 配送業者は、クリーンな業者を選ぶ
国土交通省が2020年に発表した「運輸部門における二酸化炭素排出量」によると、その9割を自動車運輸が占めています。電気自動車や自転車などのオプションを持つ、二酸化炭素の削減に努めている輸送会社を探します。
顧客に取り組みを周知する
最初に書いたとおり、顧客はSDGsに取り組んでいるサイトからの購入を望む傾向があります。
したがって、
- 商品詳細ページに「サステナブルな方法で配送を行っている」などのアイコンを用意し、環境と社会に優しい特徴を伝える。
- ブログで取り組みを発表し、サステナビリティについて消費者を教育していく。
- 製品、包装、梱包材の再利用とリサイクルに関するヒントを顧客に提供する。
以上のような形で、自分たちの取り組みをアピールしていきましょう。
サステナブルに対応していくのには、時間も手間もかかると思われます。
しかし消費者に常に情報を提供し、透明性を保つことで、顧客のロイヤリティを高めていくのが、今後のスタンダードになっていくのかもしません。