離脱防止ポップアップの有効性は
離脱防止ポップアップとは、ユーザーがあなたのサイトを離脱しそうになった際にオファーを表示し、ユーザーの離脱を引き止めたり、メールアドレスを収集して今後のマーケティングに活かすための仕組みです。
仕組みとしては、デスクトップPCではマウスの動きを検出し、ウィンドウやタブを閉じそうになったタイミングでポップアップを表示させます。
また、スマートフォンなどのモバイルデバイスでは、タブの切替や戻るボタンの使用などを感知して表示されるようになっています。
使用されるシチュエーションとしては、以下のような状況で表示されることが多いです。
- LP離脱時
- 商品詳細ページ閲覧時、一定時間経過後
- カート離脱時
離脱防止ポップアップのコンバージョン率は、統計にもよるのですが、大体3%から11%の間くらいと考えられています。
うまく使えば効果的なこの仕組み。活用するには「適切なオファー」「わかりやすい見出し」「短く明確な説明文」「口コミなどの社会的証明」などが必要になってくるのですが、そのような”内容”以外にも、改善のために手を加えることができる部分があるようです。
海外の記事から、気になったTipsを抜き出してみました。
離脱防止ポップアップのコンバージョン率を高めるいくつかの方法
- オプトアウトの選択肢を用意する
一般的な離脱防止ポップアップには「同意する」など、ポジティブな方向のボタンしか用意されていません。そこに、例えば「メールアドレスを登録しない」などオプトアウトの選択肢を追加してあげると、ユーザーは「自分に選択権が有る」と解釈し、提案に対して積極的になります。
また、オファー内容を強調するため、断る選択肢を置くこともあります。例えば送料無料のオファーの場合、「送料を無料にする」「送料無料にしない」という選択肢があると、ユーザーの考えを「いや、そりゃ無料のほうがいいよね」という方向に誘導できます。 - 「閉じる」ボタンの出現を遅らせる
ユーザーは離脱防止ポップアップの表示に慣れており、反射的にポップアップを閉じようとするため、オファーの内容が読まれる前に閉じられてしまう可能性が高いです。
そこで「閉じる」ボタンの表示を数秒遅らせると、ユーザーがボタンを探している間にオファーの内容を認識してもらうことが可能になります。このシンプルな方法で、コンバージョン率が20~30%向上した例もあります。 - ユーザーをセグメント分けし、ターゲットを絞る
それぞれのニーズに合わせたメッセージを配信できるように、ユーザーをセグメント分けすることが不可欠です。
例えば、「初めてサイトを訪れて、トップページから離脱しようとしているユーザー」と「カートに商品を入れて、そこで離脱しようとするユーザー」では、提示する内容が変わります。後者はより購入に向かって段階が進んでいるため、割引のオファーがより有効になってきます。 - ポップアップが素早く読み込まれるようにする
離脱防止ポップアップには、ユーザーの注意を引くのにわずかな時間しか残されていません。メッセージはシンプルに保ち、適切な画像を1枚使用して、ポップアップがほぼ瞬時に読み込まれるようにします。 - カウントダウンタイマーを追加する
ポップアップでカウントダウンタイマーを使用すると、切迫感が増し、ユーザーはオファーを検討するようになります。 - 希少性を生み出す
オフラインとオンラインの両方で採用されている、非常に効果的な販売戦略は、「希少性」の力を利用することです。ユーザーは、豊富にあるものよりも、より希少なものに高い価値を感じます。
離脱意図のポップアップで不足感を高める方法としては、「ユーザーが興味を持っている製品を、現在何人の人が閲覧しているかを示す」というようなものがあります。
以上、ポップアップの内容自体とは違う目線からの、いくつかの改善Tipsのご紹介でした。
離脱防止ポップアップをご利用の際には、頭の片隅においておくと良いかもしれません。