キャッシュレス決済の普及とECサイトでの導入

近年利用率が伸びてきている決済方法とは?

ECサイトを利用する際、皆さんはどのような決済方法をお使いですか? 私の場合、大体がクレジットカード決済でしょうか。

決済手段に関する調査結果によると、一番利用者が多かった決済方法は、やはり「クレジットカード」で60%。
それは妥当として、二番目に多い回答として「PayPay」が入っていました。割合としては20%。同じジャンルの「楽天ペイ」と合わせると、実に30%に届きます。

2年毎に行われている上記の検査では、徐々にクレジットカード決済の利用割合が下がり、逆にPayPayや楽天ペイ、LINE Payなどの、いわゆる“キャッシュレス決済”の割合が伸びてきているそうです。
また、先日のプレスリリースによりますと、PayPayの登録ユーザー数は5000万人を突破したとか。

国内スマートフォン利用者数約9,000万人の、実に半数以上が登録済みだと考えると、今後ECサイトを構築する際にも、これらの決済方法を無視するわけにはいかないかもしれません。

各カートシステムでの対応状況

では、カートシステムは上記のような流れにどのくらい対応しているのか。
いくつかのサービスで、今回は例としてPaypayの利用に関して確認してみましょう。

Shopify
利用可能。支払い方法としてPayPayを追加する際には、SBペイメントサービスへの申し込みが必要。審査完了後、決済サービスとして追加可能。初期費用1000円、月額費用1000円、他手数料。(参照

Base
対応は確認できず

STORES
PayPay残高のみ利用可能。PayPayクレジットカード払いは利用できない。手数料。(参考

カラーミーショップ
有料プランで利用可能。支払い方法としてPayPayを追加する際には、決済代行会社GMOイプシロンへの申し込みが必要。審査完了後、「新しいショッピングカート」でのみ導入可能。月額費用2000円、他手数料。(参照

MakeShop
利用可能。支払い方法としてPayPayを追加する際には、決済代行会社GMOイプシロンへの申し込みが必要。月額費用2000円、他手数料。(参照

以上、いくつかのASPカートでの対応状況を確認してみました。対応していないサービスもありますが、数年前よりも対応しているところが増えてきているな、という印象です。

ただ、利用するにあたっての条件があったり(サブスク商品は利用不可など)、初期費用や月額費用の有無、審査の有無など細かい違いはありますので、利用を考えている場合は条件がどのようなものか、事前に調べておく必要があるでしょう。

導入の可能性を一考する価値はありそうか

以上、キャッシュレス決済の成長と、カートでの対応状況を多少まとめてみました。依然としてクレジットカードでの購入が主流であることは確かなため、すべてのECサイトで導入が必要とは思いません。
ただ、キャッシュレス決済は、クレジットカードを持たない若年層や、現金決済が主流の50代、60代にも使いやすいと言われていますので、お取り扱いの商品、顧客層によっては、導入を検討してみても良いのかもしれませんね。


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