コンプレックスを煽る広告の問題性

現代のコンプレックスを煽る広告→現代における不安を煽るコンプレックス広告の影響 | 株式会社 ジェンワイ (geny.co.jp)

インターネットで見かけるコンプレックス広告とは

ネットやSNS広告で、容姿やコンプレックスを煽るような広告をよく見かけることがあるのではないでしょうか。
主に化粧品や健康食品等のヘルスケア商品が多く胡散臭く感じられますが、人に言えないような悩みやコンプレックスが刺激され、ついつい見てしまうこともあります。
このような広告はここ数年ユーザーを不快な気持ちにさせる、と問題視されております。

コンプレックスを煽って買わせる時代ではない

コンプレックス広告は「あなたの○○大丈夫?」「汚い○○悩みに」等、ユーザーを不安にさせることで実は大丈夫ではないのかも?と思わせ購入を煽ります。
ただし現在は多様性の時代。誰もが同じ考えを持たなくて良いといった考えが主流となり、このような自分自身の特徴をネガティブに広告宣伝されることを良しとしない意見が多く出ています。
全国の学生1,300人に対して実施された「SNS広告」に関するアンケート調査では、91%がコンプレックスを煽る広告を不愉快と感じております。

【参考】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000048437.html

ただし、本当に悩みを抱えているユーザーにとってはどんな手を使ってでも解決したい悩みの為、購入を煽られることもまだまだあるでしょう。商品が売れるから、コンプレックスを刺激していくのです。
広告会社にとってはコンプレックスを煽ることでユーザーの購入が増えるため良いかもしれないですが、過度の煽りは景表法、薬機法違反にも繋がります。
また、不快な広告を流す会社というイメージが付くことでユーザーからの製品やメーカーへのイメージは下がり、クライアントにも迷惑をかけてしまうこともあります。

各方面からの対策

そういったクレームも多くあり、コンプレックスを煽る広告は直近広告媒体側でも問題としております。

【例】
Yahooではコンプレックス部分を露骨に表現した広告を禁止する運用を開始。
https://ads-promo.yahoo.co.jp/support/announce/849438.html
LINE広告では不快な表現の広告への審査基準を変更。
https://www.linebiz.com/jp/column/policy/20200225-1/

また、2021年の薬機法改正により販売元となる広告主だけではなく、広告代理店や制作会社、掲載メディア、個人のアフィリエイターなど、関係した者すべてが罰せられることとなり、売れるから、という理由で強い表現を出すことを誰しもが出来なくなりました。

これからの広告訴求について

これからの時代、コンプレックスを煽ったり不安にさせたりするような広告は今後減っていくと思われます。その為コンプレックスを煽ること以外で購入を促すような広告訴求が必要となっていきます。
今までのようにただ過度に煽りを入れることが出来ず、衝動的な獲得をするのが難しくなってしまうのですが、本当に欲しい人、望んでいる人に商品を宣伝し、前向きな気持ちでユーザーが購入してくれるような訴求の制作を努めていきましょう。


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